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2009年 08月 28日 ( 1 )

偶然見つけた本

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先日、図書館で何かおもしろそうな本はないかとぶらついていた時のことです。

仏文学のコーナーでオノレ・ド・バルザックの『艶笑滑稽譚』(Les Contes Drolatiques)を見つけました。タイトルからしてあやしい。訳者は、私が大学のゼミで師事していたI先生です。私たち学生が集まった狭い研究室で何の遠慮もなくマルボロを吸って、ゲホゲホと激しく咳をされていたお姿が懐かしい。そういえば当時、この本を訳している途中だというお話は聞いていましたが、ついに完訳したのか…。発行年月は2007年2月。内容が気になったので借りてみることにしました。

現代の読者を考慮して文章や言葉を工夫されたとのことですが、それでも私の場合、ものすごくゆっくり読んでも頭にすんなりと入ってこないのか、内容を理解するのに時間がかかってしまいます(←本当に内容を理解できているのか不明)。そういう意味でこの本は、息抜きのための読書には向いていないですね。じっくり読む時間と根気強さ(執念?)がないと無理な気がする…。それでも、訳注の図を見るだけでも十分におもしろい本です。中世フランスを舞台にした本作には当然のことながら現代には馴染みのないものが続出するので、図があればそれがどういうものなのかを確認でき、想像力を働かせながら読み進んでいくことができます。分からないことは自分で調べるのが一番ですが、マニアックな内容だと参考資料が入手しづらく、調べるのが難しいもの。注がついていて助かりました。時間のある時にせっせと読んでみよう。

しかし、こんなに立派な装丁で、しかもマニアックな分野の作品だから発行部数も少ないだろうし、きっと高価なはず。そうと思ってインターネットで調べたら、1冊12,600円(税込)もします。そう簡単に手は出せませんね~。

それにしても、こういう本を自然な日本語に訳して一人でも多くの読者に楽しんでもらおうと尽力する訳者のパワーには頭が下がります。

先生、お元気ですか?いつかお会いできるといいですね。
by ppompie | 2009-08-28 10:38 | 本・雑誌 | Comments(0)