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English, please!

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ニュース番組のスポーツコーナーでちょっと「引っかかる」話題を耳にしました。米女子プロゴルフ協会(LPGA)が、英会話が苦手な選手をツアーから排除する方針を決めたというのです。詳しくは以下のサイトで確認できますが、英会話レベルが一定の水準に達していないからという理由でツアーに参加できなくするのはおかしいのではないでしょうか。現地のメディアやファンなどとうまく交流してほしいという、協会側の考えはまったくわからないでもありません。元サッカー選手の中田英寿もセリエAに行く前からイタリア語を熱心に勉強し、現地では自らイタリア語で記者会見や取材の対応をしていましたから。でも、スポーツ選手全員が語学に堪能になれるわけではありません。中には、努力してもなかなか上達しにくい人はいるはずです。「そもそも英語なんかしゃべる必要はない」という姿勢は問題ですが、外国語(英語)で意思疎通を図るのが下手だからといって、活躍の場から締め出すのはおかしい。

スポーツ選手の本業はあくまでもスポーツ。通訳者ではありません。いくら外国人選手が増えたからといって、「英語」という盾を使って自国(英語圏)の選手を守ろうとする姿勢が見て取れる措置は疑問ですね。これだけ多くの外国人選手が増えたのもゴルフの人気が高まったと良い方向に捉え、自国の選手の育成に力を入れればいいのではないでしょうか?

LPGAにはその点をよく考えてほしいものです。

P.S.
メディアやファンときちんと交流したいという姿勢は、言葉よりもまずはプレーで示せばいいのでは?というのが個人的な意見です。「(ツアーに参加しているプロが)みんなそれなりの技術を持っているのは当たり前なんだから、語学力でファンへのサービス精神をアピールすべきだ」と言われそうですが、ゴルフはゴルフ、語学は語学ですよ、やっぱり。本業できちんとした結果を残せる人に高慢な人はいないはず。

デイリースポーツ
英語話せない選手は米女子ツアー出場停止
asahi.com
英語できなきゃツアー締め出し 米女子ゴルフ、来年から
gooニュース
「英語できなきゃ出場停止よ」 米女子プロ協会、試験実施へ
by ppompie | 2008-09-06 10:16 | スポーツ


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