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なんかヘン

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その昔、アメリカに引っ越して間もない頃、日本語の本が読みたくて叔母に頼んで適当なものを数冊送ってもらったことがあります。
その中には、子ども向けに翻訳されたコナン・ドイルのシャーロック・ホームズ短編集がありました。挿絵入りの単行本で、子ども向けにしてはそこそこ立派な作りだったと記憶しています。

やったー!
さっそく読んでみようとパラッとページをめくると、挿絵に描かれていたホームズとワトソンの顔に目が釘づけになりました。



なんと、ホームズはルパン(というかサル?)、ワトソンはゴルゴ13(というかニホンザル?)と瓜二つなのです。
私の想像していた二人の顔とはあまりにもかけ離れていたのに驚愕しました。
角刈りのホームズとワトソンはあり得ないと思うのだけど…。
そのうえ、物語の時代背景は19世紀末のはずなのに、二人は70年代風のスリムなシルエットのスーツに細いネクタイを締めていたような気が…。時代錯誤もはなはだしい。

物語自体に問題があるわけではないのできちんと読了しましたが、挿絵に関しては子ども心にかなり引っかかるものを感じました。ルパンとゴルゴ13が登場する挿絵に出くわすたびに「なんか変だよ~、この2人」というような違和感を覚えたものです。

いったい、挿絵を担当したのは誰?
そして、こういう挿絵が原作のイメージとミスマッチでないと判断した出版社はどこ?
この本は自宅の物置に保管されているか、またはすでに処分されてしまっているかのどちらかですが、今でもその行方が時々気になります。
by ppompie | 2010-01-15 22:44 | 本・雑誌


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